スキーのチューンナップはどのくらいの頻度でやれば良い?

スキーのチューンナップはどのくらいの頻度でやれば良い?

スキーのチューンナップはどのくらいの頻度でやれば良い? スキー板は、使用すると痛みが発生します。
具体的には、エッジが丸くなったり、滑走面にケバ立ちができたり、石を踏むなどしてエッジや滑走面に傷ができたりします。
いずれも、スムーズに滑ることができなくなりますし、放置するとエッジの錆や滑走面の酸化から滑走性能が低下してしまいます。
それを防ぐために、スキー板のチューンナップが必要です。
チューンナップの頻度は、1シーズンにどれくらい滑るのかや、どのように板を使用するかによって変わりますが、シーズン前とシーズン終了後に行うことで、滑走性能の低下を防ぐ効果は期待できます。
滑る回数が多い場合やレース等に使用する場合には、シーズン中にもチューンナップを行うことで、より良好な状態で滑走を楽しむことができるようになります。
自分で行うことが難しければ、スキー用品店等でも請け負っています。
自己流で行うとかえって板を傷めてしまうこともあるので、専門家に依頼した方が安全です。
必要な回数のチューンナップを行わないままでいると、ひどい場合には、ワックスを塗った程度では間に合わないほど滑走性能を低下させてしまうこともあり、スキー板の寿命を縮めてしまうこともあるので、必要回数きちんと実施することが大切です。

スキーのチューンナップの料金はいくら?

スキーのチューンナップの料金はいくら? スキーのチューンナップはお店によりコースを設けていて、その料金もまちまちです。
だいたい1万円以内でチューンナップすることができますが、プロ並みにスキー板をカスタマイズするとなるとお値段は跳ね上がります。
また、時期によって料金に違いが出ることもあります。
特別料金で何千円かお得になることがあります。
お得にしたいのであれば1月から3月のシーズン中ではなく、4月から12月のシーズンオフの時期に安くやっていないか探してみてください。
全部丁寧にやってもらうのではなく、簡易セットコースを頼むという手もあります。
例えばエッジ研磨や汚れ落としといった基本のみにするなどです。
また、できるところは自分でやり、どうしても自分でできないところのみお願いするという手もあります。ワックスや仕上げを自分でやってもかまいません。ただ、そうしたことが面倒であればセットで頼んだほうがいいでしょう。
セットコースにしても通常コースであれば1万円を超えるようなところはありません。あったとしてもそれはスペシャルコースです。
スキー板を1回でダメにして翌年うまく滑れなくなりまた新しく買い直すよりは、きちんとメンテナンスしたほうがはるかに安く済みます。また、チューンナップしていくうちに自分に馴染むスキー板にもなっていきます。

スキーのチューンナップ時に注意したいリスク

スキーは既存の製品をそのまま使用するだけではなく、技術やスタイルに合わせてチューンナップが実施できるのも楽しみのひとつですが、ここで注意したいのがいくつかのリスクです。
スキーは主に身長や体重から最適な板を選んだり、金具のセッティングを行いますが、好みによって変更を行う場合があります。
一例をあげると金具の調整スクリューをドライバーで回せばブーツを締め付ける強さをアジャストでき、何度でもやり直すことができます。
一方、気を付けたいのが金具を一旦取り外して新規に穴を開けてずらして設置するなど、不可逆的な操作を行うケースです。
古い穴には溶解した樹脂を注ぐなどして塞ぎますが、1回程度ならさほど問題は無いものの、複数回となれば板の強度に問題が発生する可能性があり、滑降中に割れてしまうなどの事例があります。
費用対効果を考えるとついつい手を加えたくなってしまいますが、安心安全に楽しむためにも不可逆的な操作を決断する前に、板の買い替えなども検討するのがおすすめです。

スキーのチューンナップは技術力が求められる時代に

かつてスキー板にビンディングを設置する際には、どのメーカーの組み合わせであってもブーツとのサイズさえ合えばさほど意識をする必要がありませんでしたが、ここ数年で各メーカーの仕様が多種多様となり、組み合わせによっては使用できないケースが増えています。
そのような状況を受けてスキーのチューンナップ技術者の養成やライセンスの発行など行っている日本スキー産業振興協会では、時代の要請に応えて大きな変化が始まっています。
これまではセミナーを受講すれば認定証が発行され、その道で仕事をする方には自身の技術力を示してキャリアアップに役立っていました。
しかし、昨今の情勢を鑑み、一度受講すれば永久に有効だった受講免除が廃止となり、毎年セミナーを受講するようにルールが変わりました。認定証には有効期限の年が表記され、そのシーズンの受講の有無を確認できます。
毎年のように各メーカーから新モデルが発売されるため、必要な技術や知識もアップデートしなければならない時代となりました。
逆に言えば、同協会の有効な認定証を持っているスタッフならば、安心してチューンナップを任せることができます。

スキーのチューンナップを自分で行なうには

スキーのチューンナップを自分で行なうと聞くと難しそうに聞こえるが、一番簡単なのワクシング、つまりワックスを塗ることです。これなら手軽な方法もあるのでチューンナップは初めてという人でも手を出しやすいでしょう。
本格的なワクシングになると固形のワックスを熱でとかしてスキーの滑走面に浸透させ、常温に戻ってから余分なワックスを削り落とすという方法がとられますが、初めてということであればチューブなどに入ったペースト状のワックスからスタートするといいでしょう。
ワックスは雪温に合わせて数種類用意されているので滑りに行くゲレンデの雪温に合わせて選ぶのが本来のやりかたですが、幅広い雪温に対応する「オールラウンド」タイプもあるのでまずはそこからスタートしてみましょう。
滑走面の汚れを落としたらワックスを薄く塗り伸ばし、ワックスコルクと呼ばれるコルクの塊で滑走面を丁寧にこすって熱を与えて馴染ませます。
このときにできるだけ熱が加わるように何度もこすってやるとワックスがよく馴染むので、この部分だけは力仕事になってしまいますが頑張ってこすってください。
最後に、ブラシを使って滑走面をこすり、ストラクチャーと呼ばれる細かい溝に残っている余分なワックスを排除したらワクシングは終了。この方法なら慣れてしまえばスキー1セット30分程度でワクシングが完了するのでぜひ試してみてください。

スキーを乗りやすくするためにチューンナップするプロセス

スキーのチューンナップは、表面から裏面へと順番に作業を進めていくプロセスが大切です。スキー板とブーツを固定するバインディングは、緩過ぎてもすぐに外れてしまい、きつ過ぎても足に負荷がかかります。
万が一転倒するなどして大きな負荷がかかった時には、バインディングからブーツが外れることで足を守るのも大切な役割です。
そのため、丁度良い強さにする必要があるほか、内部のスプリングは緩むことがあるため、ドライバーでスクリューを回して調整します。メーターは体重を表わしており、まずは利用者の体重と同様の数値に設定してから徐々に変化させてベストなセッティングを探ります。
続いてスキー板を裏返し、専用のアイロンで熱を加えて古いワックスを剥がします。クリーンになってから乾燥させて、再び熱を加えてワックスの下地を塗りアイロンで滑らかにして、雪の質やコース、滑降のスタイルに合わせたワックスを塗布します。
ここで引っかかりがあると滑降時に影響を与えることがあるため、丁寧に平らにしていきます。ここまで仕上げれば直進性がありつつもカーブもスムースに進めるスキーのチューンナップは完了です。

理想の滑りを引き出す最新スキー板チューンナップ

40年程前スキーが大ブームで多くの人がスキーを楽しんでいた頃は、板のチューンナップと言っても、下面に塗るワックスに気を配る程度のお手軽な代物でした。
近年スキーをされる方は少数派ながら凝った方が存在し、板を購入したばかりの状態で滑り続けたいと考えています。
スキー板は、滑走するたびに滑走面やエッジが削れ、傷が入ったり掛けたりするので滑りを妨げたりターンの切れが甘くなってしまいます。
そこで、最新チューニングではサンディングなどで下面を平滑化し、エッジを立てて購入時の滑りを復活させることができるようになっています。細かく滑りを追求するには、下面のごく微小な削り跡などをきれいに取り除き滑らかに仕上げて鏡面化するラッピング加工を施したり、ごくわずかな角度を滑走面側エッジにつけるビべリング加工を施すなどして、性能を上げることもできるのです。
これら以外に、サイド面の性能向上加工やサイド側エッジの防錆加工を為すサイドコーティングも選ばれています。

スキー板でのチューンナップの種類について

スキー板のチューンナップとは、簡単に言えば板のメンテナンスのことであり、より良い滑りを得るために行います。
上級者だけのものではなく初心者が上達するためにも大いに関係していますが、決して1種類だけではありません。
スキー板のワックスがけはこの一つではありますが、これはいわば最後の仕上げという感じで、本当はもっと細かい作業があります。
例えば、いくら高級ブランドの製品であっても、購入当初のスキー板は必ずしもフラットな状態ではありません。
雪面に対して凹んでいたり、逆に盛り上がっていたりします。
もちろん見た目にも明らかに分かるような状態では異常ですが、見た目にはフラットのようでも実際にはごくわずかの差であっても滑走には大きな影響を及ぼすことがあります。
従って、平面状になるように処理することは欠かせません。
他には、エッジ部分の処理もあります。
ターン時にエッジは非常に重要な役目を果たしますので、ここをしっかりとメンテナンスしているかどうかで差が生じます。

スキーのチューンナップはスキー場でもできる

スキーのチューンナップですが、これはもちろんスキー場でも可能です。
ただ、しっかりと行おうとすると費用はともかくとして、それなりの時間がかかることを知っておいて下さい。
1時間程度かと思われるかもしれませんが、全くそうではありません。
2日や3日かかることは当たり前で、場合によっては1週間要することも珍しくないのです。
スキーでの滑走を楽しみにやって来ている人も多いというかそういう人が大半に決まっていますから、これではお互いに仕事にならないことも考えられ、大規模なゲレンデを備えているコースでない限りは、ワックス掛け程度のごく簡単なメンテナンスしか対応していないことも少なくありません。
このようなことから、実際にはスキー場に出かけて行った後ではなくて、出かける前に街中で対応することが適切なことが多いです。
地方の場合には難しいこともあるかもしれませんが、そのような際には宅配便等での対応ができることもあります。

スキーをチューンナップしてくれる宅配サービスが便利

スキーはチューンナップ次第で、ゲレンデを100%エンジョイできるか否かを左右すると言っても過言ではありません。
ベストなセッティングで無ければスムースな滑降が行えないことから、事前の準備が重要です。
しかし、それを実現するには一般的には流通していないメーカー直送の工具が必要になるだけではなく、最寄りにショップが無い場合には難しいことがあります。
そんな時に便利なのがスキーのチューンナップをしてくれる宅配サービスです。
申し込みをすると運送会社のサービスドライバーが集荷のために訪問してくれるので、対象となるスキーを手渡せば業者まで配送してもらえます。
それを受け取った業者はビンディングの調整や、ゲレンデのコンディションに合わせたワックスの選定や塗布などを行い、完了次第返送してもらえます。
これならば最寄りにショップが無い方でも全国どこからでも発注することが可能で、ベストコンディションの状態でゲレンデに挑むことができます。

スキーのチューンナップを行った際の効果継続期間

スキーのチューンナップを行った際の効果継続期間は、使用する用具のクオリティや滑降するコースの難易度や頻度によって大きくことなります。
ビンディングは金属のスプリングでブーツを固定する仕組みで、一度セッティングを行えば大半のケースでは1シーズンは持ちますが、急斜面を本格的にスラロームするなど上級者の方の場合は負荷が大きくかかることから、1日滑降すれば再度増し締めをするなどの対応が必要になることがあります。
ワックスは柔らかな雪質の場合は効果継続期間が長くなりますが、アイスバーンなど固い雪質のゲレンデをハードに滑降した場合にはすぐに剥がれてしまい、再度ワクシングを行う必要があります。
スキーを思う存分楽しむには体重に合わせて板とブーツをしっかりと固定しつつ、雪面を滑らかに滑るためのワックスが重要な鍵を握っていますが、常にそれらがベストコンディションであることが大切で、ゲレンデに行く前にチェックしておきたいところです。

スキーのチューンナップと寿命の関係について説明します

スキーのチューンナップは、板をメンテナンスすることで滑走性能を向上させ、より効率的に滑らせることができます。
チューンナップには次のような作業が含まれます。
まず、底面にあるエッジを削り滑走面を平らにします。
次に、エッジに斜めの角度をつけ滑走面に滑りやすくなるように仕上げ、最後にワックスを塗り、摩擦を減らして滑走性能を向上させます。
寿命については、使用頻度や使用環境や保管方法などによって異なりますが、一般的には10年程度と言われています。
板は、使用中に摩耗や傷が生じ繰り返し使用することで劣化が進み、また板の素材によっては、変形や劣化が進みやすいものもあります。
寿命を延ばすためには以下のような方法があります。
使用後には必ずクリーニングし保管前に完全に乾燥させます。
保管時には湿気や変形を防ぐために、専用のバッグやラックに保管すると良いです。
そして、板は定期的なメンテナンスと、繰り返し使用することで劣化を防ぐことが可能です。
スキー板を長期使用するためには、適切なメンテナンスが欠かせません。
スキーを長く愛用するために、定期的なメンテナンスと保管方法の見直しが重要です。

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